ストレスを抱え込み体調不良を放っておいた結果「適応障害」など病名がついた状態になってしまいました。
そして13年間飲んできた抗うつ剤を断薬に成功しました。
しかし、断薬=完治ではありません。
ちょっとした症状で大病だと不安になる症状が出るようになってしまい・・・。
そんな記録を綴っていきたいと思います。
同じような症状に悩んでいる方の参考になったら幸いです。
心気症とは、医学的な診察や検査では明らかな器質的身体疾患がないにもかかわらず、ちょっとした身体的不調に対して自分が重篤な病気にかかる(かかっている)のではないかと恐れたり、既に重篤な病気にかかってしまっているという強い思い込み(専門用語で観念と言います)にとらわれる精神疾患の一つです。そして、そのとらわれは、いくら医学的な診察で異常がないと保証されても長く持続します。そのため、本人には強い不安や恐怖心などの著しい苦痛をもたらし、学校や仕事、家族関係などの日常生活にさまざまな支障をきたすことになります。
一般社団法人 日本小児心身医学会より
病気不安・心気症 初めての症状
40代始め頃。ふと触った左の手の甲に皮膚の下にポツリと感じるものがありました。
コリコリしたもの。ずっとあったのか、最近できたのかは分かりません。
「いつからできたのだろう?」「なんだろう?」気にした瞬間に、嫌な考えが頭に浮かびます。
「●?(悪性腫瘍)」その瞬間、全身の鳥肌が立ち動悸がしてきます。
普通なら「少し様子を見よう」か「そのうちに忘れる」という経過をたどるのでしょうが、この不安症すぐに病院に行って確認したくなります。
そして、いてもたってもいられず、近くの整形外科へ向かいました。
冷静に考えたら「もっと様子を見る」とか「大きくなるようになってから病院へ行く」とか他に対処があるのですが、その当時の心境はとにかく早く病院へ行って確認したい気持ちだけで行動してしまいます。
整形外科へ行きましたが、レントゲンを撮るどころか触診して終わり。
「自然に消えます」
この頃は心の底から安心して帰りましたが。。。
振り返るとこれが病気不安・心気症の発症だったと思います。

数年経って
季節の変わり目は体調を崩しやすいですよね。特に頭痛はメジャーな症状。
手の甲のしこりから数年経った、整形外科を受診したことも忘れた頃。
いつもなら頭痛になっても「肩でも凝ったかな?」とかシップ薬を貼る・鎮痛剤を飲むとか対処するのですが、
何日か頭痛が続きました。ある日突然「脳腫瘍?」と病名が浮かんできます。
不安なのか妄想なのか自分でも分からないくらいに混乱しました。
特に心配する原因は、私の知り合いでこの病気になった人がいるからなのですが。
手のしこりで整形外科を受診した時の心境と同じように、すぐに確認したくなります。
すぐにMRIを撮れる脳神経外科を受診しました。
結果は案の定、検査するわけでもなく問診だけで「特に異常はありません」と言われ、処方された薬は抗不安薬・・・。
数日経つと頭痛は軽くなりました。
そうやって過ごしているうちに、発症のタイミングが短くなっていることに気づきました。
しばらくするとまた違う症状が出て不安になります。
覚えがないホクロを見つけては皮膚腫瘍。知らずに舌を噛んだのか、その舌にできた傷を見て舌の腫瘍。尿の色が少し濃いだけで膀胱●。おりものが茶色を帯びていると膣● などなど
その度に、病院に行くと医療費・時間も費やして仕事どころではなくなるので、病院に行きたくなる気持ちをぐっと我慢しますが、その症状が出るたびに気が気ではありません。
かなり疲れます。しかしその時の心境は
「どうしよう、どうしよう・・・病気だ。病気だ。」
我慢できなくて病院へ行って先生から『大丈夫です。異常ありません。』と言われるまでは、うつ状態。
笑わない(感情がない)、動かない(動きたくない)、食欲がない(味がしない)
「異常ありません」と言われて、とりあえず安心はしますが、反面「本当に?」安心しきれないようにもなっていきました。

些細な対処法
そして便利なネット。ネットで症状を調べるとまず最悪の状態が目につくので余計に不安が増します。
見なければいいのに、闘病日記など見た日には、まるで自分が闘病しているかのような感覚になってブルーになります。
「旦那の携帯を見ても幸せにはならない」と同じように、
ネットで調べてもそこに安心はありません。不安のタネだけです。
対処としてネットで症状や病名を調べるのをやめました。
ネットで症状を調べたくて手に取りますが、そこはグッと我慢。
あまりにも続くので、心療内科の先生に「私は病気不安症ですか?」と聞いたら否定も肯定もしませんでしたが、その先生に言われたのは
「そう思うと本当に病気を呼んじゃいますよ。」
「もし症状が気になったら自分の体に【治しておいてね】ってお願いしてください」
自然治癒力という言葉があるように、自分には治る力もあります。
最近の研究によると、人の体には毎日がん細胞が出来ているそうです。
それを毎日倒しているのが免疫細胞。
その免疫細胞の力を信じなさいと先生は言いたいのだと思います。
しょうもな!と思われそうですが…
それ以来、私が心がけていることは
1・とにかく症状をネットで調べない。
2・とにかく気にしない。(探さない)
3・とにかく闘病記を見ない
(ネットニュースをダラダラ見ない。誰かが病気になったなどの話題が目に入る・明るいニュースはほぼないから)
そう言いながら毎日、何処かかしら気になる・気にしてしまう気持ちと毎日闘っています。
コメント