京都八坂さん西楼門から徒歩1分。
老舗の京和菓子のお店があります。
「くずきり」が食べられます。
鍵善良房(かぎぜんよしふさ)
創業は、享保年間(1716〜1736)
一般の人や茶人、僧侶はもちろん、祇園という場所柄、お茶屋・料亭に出入りする文人墨客や旦那衆、花街の女性たちからも広く好まれているお店です。
そんな私も京都に来て、生まれも育ちも京都人から、「連れて行きたいお店」として連れていただいた事があります。
12年経って、2度目の訪問。

四条通、北側を歩いていると一際目立つ暖簾が目印。
お店に入るとすぐにお菓子を売っている売店コーナー。奥に、喫茶スペースがあります。

広いスペースが広がっています。京都らしい中庭がまた味があって良い雰囲気。

今回は混んでないのでスムーズに座れましたが、12年前はお客さんで混んでいて、中庭を越えて奥にも喫茶スペースがあり、そのお部屋でご馳走になりました。(今もあるのかは不明です)

創業時からの名物は落雁の「菊寿糖」
お通しにも菊寿糖です。上品な甘さでほろっとした食感。

鍵善といえばくずきり。今回は二人で来店。
それは外せないということで黒蜜・白蜜をそれぞれと、わらびもちとおうすを。

今回の楽しみも、くずきりでしたが、わらびもちの美味しさにびっくりしました。
きなこの香ばしさとほど良い甘さ、わらびもちの柔らかくもない硬くもない微妙な柔らかさ絶品です。「お好みで黒蜜をかけてお召し上がりください」と黒蜜もついていますが、掛けなくても十分美味しい。
そしてくずきり。
くずきりとは、葛粉を水で溶かし型に入れて加熱し、板状に固めたものをうどんのように細長く切った、麺状の食べ物。



黒蜜もくどい甘さではなく、コクがあるちょうどよい甘さ。
ツルツルと喉越しがよく食べられますが、結構ボリュームあります。
わらびもちのおいしさに感動し、一度食べたことのあるくずきりの存在が薄くなってしまいましたが、この美味しさがわかるような年齢になったことがちょっと嬉しい。
平日のお昼前にうかがいましたが、年齢層が40代以上の方が多めでした。

お店を出ようと、自動ドアの上を見ると、お菓子を作る際の木型が飾ってありました。
食べてよし、見てよし、雰囲気よし。
京都でおもてなしする時は、鍵善良房で和菓子をいただくのもオツですね。
ごちそうさまでした。
重ねていいます。わらびもちもおすすめです。
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