京都盆地の西の彼方、北嵯峨に市内を一望できる場所があります。
北嵯峨は田畑や緑豊かな景色が広がり、街の喧噪さを忘れさせてくれるようなのんびりとした風景が見られ近くには大覚寺。
目印の大覚寺から北へ行くと嵯峨天皇陵。そこからさらに東へ行くと、後宇多天皇が眠る蓮華峯寺陵(れんげぶじのみささぎ)があり、散歩が楽しめ、車もあまり通らない観光客でごった返していないまた違った京都を味わえる場所です。
本格的な夏が始まろうとしている季節、行ってきました。
まずは蓮華峯寺陵(れんげぶじのみささぎ)へ。

マップを頼りに行ってみるましたが、大きな看板や案内があるわけではなく、ひっそりと厳かな感じです。

後宇多天皇とは日本の91代の天皇。時代は鎌倉
生年1267年~没年1324年 享年56歳
在位は 1274年~1287年 13年間
ちなみに令和天皇である徳仁様は126代目になります。
看板を見ると、この蓮華峯寺陵には後宇多天皇のほかに、亀山天皇皇后・佶子(きつし)が眠り、後宇多天皇の父・亀山天皇、後宇多天皇の子・後二条天皇、そして後宇多天皇の皇后の姈子内親王と三人の方が分骨されている場所のようです。

木々を背に厳かな雰囲気です。身が引き締まるような気持ちで手を合わせました。
詳細 宮内庁 天皇陵
後宇多天皇 蓮華峯寺陵 マップ
嵯峨山上陵(さがのやまのえのみささぎ)へ
蓮華峯寺陵から嵯峨山上陵へと向かう途中、野菜の自動販売機を見つけました。
周りには田畑が広がり、農家さんが懸命に作業に取り掛かっている姿を見かけます。
無人の野菜販売は見掛けますが、こちらは自動販売機(使い古したコインロッカーというところでしょうか)
野菜のほかにも、お米なども売られていて、食に多少のこだわりがある私としては無農薬の文字に買わずにはいられません。こんな農家さんが増えてくれたらと願いながら嵯峨山上陵へ向かいました。


しばらく行くと…

石碑がなければ見過ごしてしまうような場所です。
階段を上り始めてすぐ、年上のお姉さまが休憩していました。
その姿と、この先の階段を不安に思いつい「この先、だいぶありますか?」と声をかけたところ…
「階段は530段あるからしんどいよ」と親切に答えてくださいました。
ご、530段とは…引き返すわけにもいかず…登頂まで登ることを決意しました。


この日は7月の初旬。最高気温は34.7℃と猛暑日手前の晴天の朝8時。
まだ涼しい時間帯だとはいえ、直射日光がきつく、なおかつ530段の階段を上るという初老には過酷な散歩となってしまいました。
水筒にお茶を持っていたので助かりましたが、何もなかったら脱水症状に陥っていたと思われます。
「水分補給は忘れずに」です。

この景色がなければ、ただの苦行になりそうな場所ですが、この風景に癒されました。
山に囲まれて一目で京都は盆地だと分かりますね。

やっと着きました。登り始めて23分(途中で写真を撮ったので時間が掛かりました)

嵯峨天皇とは日本の52代天皇。時代は平安。
生年786年~没年842年 享年55歳
在位は14年。
こちらには嵯峨天皇のみが眠られているようです。
ここに来るまでは、登り初めに出会ったお姉さまと、ウォーキング姿の男性数人とすれ違いました。
京都は盆地。急な坂道を上り下りする機会はほぼありません。足腰を鍛えるには絶好の場所です。

下りの道。のんびりと景色を楽しむ余裕が出てきました。カメラのレンズを変えてのぞいてみると、大覚寺の塔がはっきりと見えます。
ロケ地としても有名な大覚寺。大覚寺の観光の際は時間に余裕があればぜひおすすめしたい修行の場?でした。
次の日から3日間ふくらはぎの張りで悩まされたのは言うまでもありません。
詳細 宮内庁 天皇陵
嵯峨天皇 嵯峨山上陵 マップ
最寄りのバス停「大覚寺」は 市バス91系統
電車利用なら、JR嵯峨嵐山駅近辺に、レンタサイクルがあるのでそちらで自転車を借りて移動した方がベストです。
北嵯峨で、とても静かな京都をあじわうのもオツかと思いますがいかがでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。

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