「お金よりも大事なものがあるよね」
と友人は言います。確かにそうだと思います。
でもお金が解決してくれることって結構…いやかなりある。
弁護士に『裁判でお金がある方が勝つ』と言われたこともあります。※有利だといいたかったのだと思います。
お金が人を変えるというのを目にした体験です。
疲れたおっさん
同業者で現場で一緒になる3人の子どもを持つ男性がいます。今後Aさんと呼びます。
そのAさん、スタイルも顔も良いのに、なぜかパッとしない、いつも疲れているイメージを持ってました。
仕事も手は抜かないけれどやる気が薄いというか。
仕事では作業着を着ますが、その作業着の下はヨレヨレのTシャツや足元はかかとに穴が開きそうな靴下。裕福そうな感じではありませんでした。
Aさんが所属している会社は、その人を含めて3人の弱小企業。他の人は独身だったり、夫婦のみの世帯だったり。
間接的ではありますが、
『子どもの行事に参加したいけど、休みがもらえなかった』
『国民年金なんて払ってません(免除で払うほどの収入はないという意味)』
など愚痴を聞いたこともありました。

お金は人を変える
Aさんが会社を辞めて転職したと聞きました。
当時47〜8歳位だったはず。今から転職して大丈夫なのかな?と他人事ながら心配してました。
それから数年後。その人と現場が一緒になることになり、久しぶりに会えるのを楽しみにしてたところ・・・
「え!Aさん?」
若干白髪が増えてましたが、またそれもいい雰囲気を醸し出していて、それでいて若返って見えました。
とにかく表情が全く違う。私が覚えているAさんじゃない。こんな雰囲気の人だったかしら?
休憩中も『何か飲みませんか?出しますよ』とポケットから出した財布はブランドもの。
腕にはゴツいフルメタルのGショック。
穴の開きそうな靴下だったのが、見覚えのあるワンポイントの刺繍。
3枚でいくらの靴下ではないのがわかりました。
一緒にいた私の同僚が給料面の話を聞くと、
『(前の会社の)倍まではもらってませんよ〜』と笑顔。(ってことはほぼ倍?)
仕事もやりがいがあるのか、楽しそうにイキイキしながら働いてました。
良い雰囲気は感染する
もちろんお金だけではなくて仕事面でのやりがいも影響していると思います。
50歳前での転職は勇気が必要だっただろうし、条件が良くなるから転職を決意したのだと思いますが、中年層の転職はあまり良いイメージがなかったので、こんな例もあるんだなと感じた次第。
イキイキと楽しそうにしているそばで働いていると、こちらも明るい気分になりますし、その楽しそうな雰囲気に影響されながら、私は気分良く過ごし『お金は人をここまで変えるんだなぁ』と感じた一日でした。
一言。お金がなくても余裕のある大人になりたい。と願いながら今日もロト7を買うハルさんです。
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